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恐竜だらけ

monna88882016-03-05

夜行バスでは、ウトウトするもののなかなか熟睡できません。座席は互い違いに配置されているようで、右を向けば生っちろい男の人の顔がカーテンのすき間から見えていて、左ななめ後ろにはおじさんの足が見えます。左ななめ前のTPも、少し眠ってはいる様子だけれど、すぐに起きて足を曲げたり伸ばしたり、こちらをチラッと伺ったりしています。やがて爆睡。このまま熟睡したい!といい氣持ちでいたところでバスは福井駅に到着しました。ベンチにも恐竜の人形が座っているし、看板にも恐竜、恐竜たちがお出迎えしてくれます。まだ朝の6時半。フラフラと寝ぼけまなこで、駅員の方たちに教わりながら、今回の唯一の目的地福井県立恐竜博物館への行き方を確認します。
8:28福井えちぜん鉄道駅発→9:31勝山着→コミュニティバスで9:55恐竜博物館着。電車の時間まで駅中の立ち食いそばを食べて、駅前のドトールでコーヒー。TPが、まだ1時間以上あるからこの辺を散歩しようか?と言うので、それがいい!とまだ目覚めてすぐの福井駅周辺を歩き始めます。

商店街を右に抜けると城壁が見えます。看板を読むと福井城址、今は県庁が城壁の中に立っています。(徳川家康の二男・初代福井藩主・結城秀康が慶長11年(1606)に築城し、約 270年間17代にわたり越前松平家の繁栄の舞台となった名城〜福井県のHPより)すれ違う女子高生たちも、素朴で可愛いらしい。土曜日なのに通学って、部活かな?歩いているとあっと言う間に電車の時間です。

えちぜん鉄道の改札へ行くと、向こうから駅員さんが走ってきて「すみません!わたくし、恐竜博物館の開館は10時って言いましたけど、調べたら9時でした」と申し訳なさそうに、寄せ集めですけどせめてものお詫びにとパンフレットをいくつも入れた袋をくれました。何て親切な方だろう、こちらこそ調べもせずにすみませんと、喜んで受け取って、いざ出発です。横を流れる九頭竜川の景色が楽しい、いつまでも乗っていたい電車、だんだんと見えてくる恐竜の卵型の博物館。バスに乗って到着すると、地下の入り口でいきなりティラノサウルスが「ギャオー!」と身をくねらせて叫んでいます。じーっと見て、じーっと見て、じーっと見続けてもまだ飽きない。舌まで見えてその恐ろしいこと。他には種類別に並べられた恐竜の骨、少しだけ動く模型や、触れるブロンズ像など恐竜だらけ。


特に骨が多いみたい。それでもその大きさ、嘘でしょう?と言うほどの大きさに圧倒されます。何でその形を選んだ?まるで豚みたいな恐竜や、頭にヘルメットを乗せたようなカチカチ頭や。骨だけじゃなくて身がついているものがもっと見たい、恐竜に乗ったりできたら最高だろうな、などと想像しながらたっぷりと歩いて満足して博物館を後にします。


またバスに乗って電車に乗って、駅員さんがくれたパンフレットの中で面白そうな「永平寺」へ行ってみることに。門前で福井名物だというソースカツ丼とそばのセット、その味の上品さなこと!向かった永平寺は、修行僧の方たちがいっぱい、あちこちでお掃除をしまくっているお寺でした。500円払って広い仏殿を歩いて巡ることができるだけではなく、総ひのきだとパンフレットに書いてあるように、すべすべの柱や手すり、階段脇の斜めに仕立ててある窓枠などを触りまくることができるのが嬉しい、私が修行僧ならこの辺りをもっと掃除しよう、などと楽しみながら。

またバスと電車で「東尋坊」へ。駅から20分ほど歩いて行くと、サスペンスドラマでお馴染みのあの崖っぷちが。テレビで観るより怖くない。誰もがこの東尋坊を眺めたり、岩の上の崖っぷちを歩いたりするために集まってきた人たち、あちらこちらでサスペンスドラマの主題歌や、岩から落ちるミニコント、崖すれすれの写真撮影で盛り上がっています。私たちも崖の上を歩き始めたけれど、私は買ったばかりの無印の靴が何だか危ういので、3カ所歩いて渡れる崖のうち1カ所だけで止めました。TPは3カ所とも先端まで行って手を振ってみせています。写真をパチリ。だんだんと日が暮れて、夕日が海に沈む直前で、雲に隠れて消えました。

すっかり真っ暗になった道を、また歩いて駅に戻って、今日のえちぜん鉄道巡りはおしまい。これから、券売機で買った青春18きっぷで東京まで戻る旅をするから、今夜はお隣りの県、滋賀県へ行こうと決めました。1時間ほど電車に乗って米原駅で降りて、駅前の東横インに飛び込みで入って、近所の居酒屋で晩ご飯を食べて、倒れ込むように眠りにつきます。TPは汗をいっぱいかいただろうに、シャワーも浴びずに眠ってしまった。地図を見ると琵琶湖が近いみたい。あたしは今日、福井県に着いて今は滋賀県にいるんだ、不思議。でも目を閉じると、恐竜たちが束になってわーっと襲ってくるので、本当に福井から滋賀に来たんだとあらためてよくわかりました。